はじめに
「60歳になっちゃったけど、新しく何かやりたいなぁ」
「残りの人生、今までよりも楽しい時間にしたい」
「趣味のある生活って良いよなあ」
──そう思っていた私が、なぜジャズベースを手に取ったのか。
還暦を迎えた時に感じたこと、そして初めて音を出した日の感動を綴ってみます。

ジャズベースを始めようと思ったきっかけ
60歳になる頃の私の毎日は、朝起きて会社へ行き、同じ顔ぶれと同じような仕事をして帰る。夜は海外ドラマを見ながら晩ごはん、寝る直前までテレビ…。そんな繰り返しでした。
「このままズルズルと年を取るのは嫌だ!」
「人生のセカンドステージを有意義にしたい!」
そんな思いが強くなっていきました。
音楽家族の中で育った自分
母は琴の師範、妹はピアノやサックス。私自身も幼い頃はピアノ、学生時代はギター、バンドではベースを弾いていました。社会人になってからもジャズライブハウスで働き、生演奏に触れる日々。
だから心の奥に「やっぱり始めるなら楽器がいい」という気持ちがずっとありました。
なぜベースを選んだのか
サックス? → 肺活量に自信なし。
ピアノ? → 今からではハードルが高い。
三線? → 面白そうだけど習う場所が分からない…。
そんな中で「ベースがおすすめな理由…もう一度やってみようかな?ジャズって弾いたことないけど」と思いました。
友人のひとことが背中を押してくれた
久しぶりにプロのベーシストの友人に相談してみると、
「以前やってたなら、すぐに感覚を取り戻せるよ」
「中古でも3〜4万くらい出せば良いものがあるよ」
とアドバイスをもらいました。さらに「貸しているストックがあるからしばらく使えば?」と。
その一言で、私の心は一気に前に進みました。
初めて音を鳴らした日の感動
1週間ほどして届いたのは、きれいな フェンダー・ジャパンのプレシジョンベース。
まだ曲は弾けませんでしたが、弦を1本1本鳴らしてみると――
「ブーン!」
低音が体に響き、胸が高鳴りました。
まるで子どもが新しいおもちゃを手にしたときのようなワクワク感。
──これだ!この感覚こそが、私が求めていたものだったのです。

まとめ:還暦からでも遅くない
こうして、友人の一言のおかげで私のジャズベースライフはスタートしました。
60歳からでも、還暦からでも、新しい趣味にチャレンジできます。
そして最初の「1音」に心が震えたことを、私は一生忘れないと思います。
関連記事はこちら