ジャズって聞くと「即興で弾くんでしょ?難しそう…」と思う方も多いかもしれません。
でも実際には、ジャズの演奏にはある程度決まった流れがあって、その中で順番に自由に遊んでいるだけなんです。
今回は、ジャズライブやセッションでよくある『テーマ → アドリブ(ソロ) → 4バース → テーマ』という流れをご紹介します。
これを知ると、『ジャズって意外とシンプル!』と感じられるはずです。
1. まずは「テーマ」から始まる
ジャズの曲はまず「テーマ」から始まります。テーマとは曲のメロディ部分のことで、全員で演奏し、曲の雰囲気を決めます。
ベースはテンポとコード感をしっかり支え、聴く人に『この曲はこんな雰囲気なんだ』と伝える大事な役割を担います。
2. 各楽器が順番にアドリブ
テーマが終わると、各楽器が順番にアドリブ(ソロ)を演奏します。
まずは『フロント楽器』から。フロント楽器とは曲のメロディを担当する楽器で、サックス、トランペット、トロンボーン、フルート、クラリネットなどがあります。
ピアノやギターがソロを取り、場合によってはベースがソロを弾くこともあります。
最後はドラム。派手なリズムプレイや4バースで、演奏にスパイスを加えます。
3. 4バースで掛け合いを楽しむ
4バースとは、4小節ずつソロを交互に演奏する形式のことです。
例えばサックスが4小節演奏し、次の4小節はドラムが叩く…といった掛け合いです。
まるで音でキャッチボールしているようなやり取りで、ライブならではのスリルと一体感が生まれます。
4. 最後にもう一度テーマへ
すべてのソロが終わると、もう一度テーマに戻ります。
最初に演奏したメロディに帰ってくることで曲全体がまとまり、『あ、帰ってきた!』という安心感が生まれます。
この瞬間は演奏者も聴衆も心地よい達成感を味わえます。
5. 難しく考えず、会話するように演奏する音楽
ジャズは難解な音楽ではなく、音で会話する遊びのようなものです。
流れを知ってしまえば、その中で自由に楽しむだけ。
演奏する人も聴く人も、『次はどんなやり取りになるんだろう?』とワクワクできるのがジャズの魅力です。