「もう還暦だし、新しいことを始めるのは遅いかな…」
はじめは私もそう思っていました。
ひょっとしてあなたもそう思っていませんか?
でも大丈夫。ベースは、大人になってからでも十分楽しめる楽器です。
しかもジャズなら、年齢も経験も関係なく、誰とでも一緒に音を楽しめます。
落ち着いた今だからこそ出せる音、味わえる瞬間があります。
今日は、ジャズの魅力をゆっくりお話ししますね。
ジャズってどんな音楽?

大人だからこそ出せる音がある!
ベースは曲の土台、低音を支える楽器です。
低音があると全体の音が安定し、他の楽器も安心して演奏できます。
ジャズのベースは、ただ音を並べるだけではありません。
曲の流れや空気を感じながら、「ここは弾く」「ここはあえて弾かない」という間(ま)の取り方がとても大事です。
若いころは、私も「たくさん弾くことが上手いこと。速く弾けるのがカッコいい」と思っていました。
経験を重ねた大人になると、必要な場所にだけ音を置くほうが魅力的だと感じるようになります。
この落ち着いた弾き方こそ、還暦を迎えた人の強みです。ジャズは難しくない!今すぐできる「ジャズの楽しみ方」
アレンジ=同じ曲でも毎回違う!
ジャズは、演奏の自由度がとても高い音楽です。
テンポを変えたり、リズムを少しずらしたり、音の長さを変えたり――
そうやってアレンジすることで、同じ曲でもまったく違った雰囲気になります。
昨日と今日で弾き方を変えてみるだけで、新しい発見がある。
この「飽きない楽しさ」が、長く続けられる理由のひとつです。
誰とでも一緒に演奏できるスタンダード曲!
ジャズには「スタンダード曲」と呼ばれる有名な曲がたくさんあります。
これは全国どころか世界中で共有されていて、初めて会った人とも「この曲やろうか?」で、すぐに一緒に演奏ができます。
だからセッションの場では、自分の子どもや孫くらいの年齢の人とも、音楽を通して同じ目線で演奏を楽しめます。
年齢や経験が違っても、同じ曲を知っていることで、一瞬で距離が縮まる。これもジャズならではの魅力です。
セッションはジャズの醍醐味!
ジャズのセッションは、事前にルールを細かく決めず、その場で音楽を作ります。
相手の音を聴きながら、次にどうするかを目配せや、合図を出してその場の流れで決めていく。
まるで会話をしているように、お互いの音が絡み合います。
この音の絡み合いの楽しさは、一度体験すると忘れられません。
毎回違う展開になるからこそ、次の演奏が楽しみになります。
ベースの役割とやりがい
ベースは、バンドの中で一番目立つ楽器ではありません。
でも、ベースがしっかりしていないと、演奏全体がぐらついてしまいます。
低音が安定していると、サックスもピアノもギターも安心して自由に演奏できます。
静かに支える立場ですが、実はバンド全員をコントロールしているのがベースなのです。
この責任感とやりがいは、一度知るとクセになります。

還暦からジャズベースを始めるということ
還暦から楽器を始める人は少なくありません。
でもジャズベースは、年齢を重ねた人だからこそ楽しめる要素が多い楽器です。
落ち着きや経験は、音に自然と表れます。
さらに、ジャズの世界では年齢は関係なく、演奏仲間がすぐにできる環境があります。
同じ趣味を持つ仲間と出会い、音でつながる時間は、日常に新しい刺激と喜びを与えてくれます。
まとめ
だからジャズがおすすめ
大人の感性が活きる間の取り方、アレンジの自由さ、誰とでも一緒に演奏できるスタンダード曲、
そして静かに全員を支えるベースの役割――。
これらが全部そろっているのがジャズベースです。
還暦からでも、むしろ年齢を重ねた今だからこそ始めてほしい音楽。
新しい仲間と、新しい時間を、低音とともに楽しんでみませんか。