ベースの種類を知ろう♪エレキからウッドまでわかりやすく解説|還暦から始めるジャズベース練習日記

「ベースってどんな楽器?」と聞かれても、すぐに答えられる人は意外と少ないかもしれません。 ギターに似ているけど、少し大きくて弦が太い…。 でも、それ以上はよく知らない、という方も多いのではないでしょうか。

実はベースにはいくつか種類があり、それぞれ音の響きや演奏スタイルが大きく違います。 ジャズを演奏するときも、その種類によって曲の雰囲気がガラッと変わることがあります。 今回は、代表的なベースの種類をできるだけわかりやすく紹介していきます。

ベースってどんな楽器?

ベースは、バンドやジャズコンボなどで「低音を担当する楽器」です。 ドラムと一緒にリズムを支え、曲全体を下から安定させる役割を持っています。 派手なソロは少ないかもしれませんが、ベースがあることで音楽に厚みと安心感が生まれます。 ギターに似た見た目のものから、背丈ほどある木製の楽器まで、その種類はさまざまです。

代表的なベースの種類

ここからは、ジャズや幅広い音楽でよく使われる代表的なベースを見ていきましょう。

エレクトリックベース(エレキベース)

ギターにそっくりな形をしているので、初めて見る人は「大きなギター?」と思うかもしれません。 肩からストラップで下げて、アンプにつないで音を出すスタイルです。

エレキベースの魅力はなんといっても扱いやすさ。 サイズも比較的コンパクトで、音量も調整できるので自宅練習にも向いています。 しかもジャズだけでなくロックやポップスなど、ほとんどすべてのジャンルで使える万能選手。 最初の一本として選ばれることが多いのも納得です。 ビートルズのポール・マッカートニーも、このエレキベースで世界中を魅了しました。

コントラバス(ウッドベース)

ジャズクラブのステージに立つと、一際存在感を放つのがこの大きな木製のベース。 人の背丈ほどもある楽器を抱える姿は、それだけで「ジャズの世界」に引き込んでくれます。

音は深くて温かく、まるで木の響きがそのまま空間を包み込むよう。 ピアノやドラムと合わさると、空気が一気にジャズらしい雰囲気に変わります。 ただし、持ち運びや練習場所の確保はなかなか大変。 それでも、ポール・チェンバースのような名手たちが奏でてきたあの音色に憧れて、挑戦する人が後を絶ちません。

プレシジョンベース(プレベ)

プレシジョンベース、通称「プレベ」は、1951年に誕生した世界初のエレキベース。 シンプルな作りで、音も太く力強いのが特徴です。

「とにかく低音をしっかり支えたい」というときに頼れる存在で、ロックやブルースでよく使われています。 ジャズの現場でも派手さはありませんが、確実にリズムを支える安定感は抜群です。 モータウンの名ベーシスト、ジェームス・ジェマーソンがプレベで数々の名曲を生み出したように、このモデルは「縁の下の力持ち」として愛され続けています。

ジャズベース(ジャズベ)

名前のとおりジャズ向けに開発されたモデルですが、その魅力はジャズにとどまりません。 プレベよりも音の幅が広く、繊細で柔らかい音からアタックの効いた迫力ある音まで自由自在です。

ピックアップを組み合わせることで音色を細かく調整できるため、プレイヤーの個性を強く反映できる楽器。 指で弾いてもしなやか、スラップをすれば華やか。 ファンクやフュージョンでも大活躍する万能型のベースです。 世界的なベーシスト、ジャコ・パストリアスもフレットレスのジャズベースを愛用し、“歌うようなベース”を体現しました。

フレットレスベース

最後に少し個性的な存在、フレットレスベース。 その名のとおりフレット(音程を区切る金属バー)がなく、プレイヤー自身が耳で音程を探りながら演奏します。

難しさはありますが、その分、他のベースにはない滑らかな音を出せるのが魅力。 まるで人の声のように歌うサウンドは、聴く人の心を揺さぶります。

スライドやビブラートも思いのままに表現できるので、ジャズやフュージョンで「自分だけの音」を追求したい人にぴったりの一本です。

ベースの種類を選ぶときのポイント

これからベースを始めたい人にとって、「どれを選べばいいのか」は大きな悩みのひとつです。 最初はエレキベースのように扱いやすいものから始めるのが安心。 そのうえで、自分の演奏したいジャンルや練習環境に合わせてステップアップしていくと、長く続けやすくなります。

ジャズクラブの雰囲気を楽しみたいならウッドベース。 もっと個性的な表現を求めるならフレットレス。 「自分がどんな音を出したいか」を基準にすると選びやすいでしょう。

まとめ|自分に合ったベースで音楽を楽しもう

同じ「ベース」といっても、その種類によって音のキャラクターや演奏体験はまったく変わります。 最初は手に取りやすいエレキベースから始めて、慣れてきたらウッドベースやフレットレスに挑戦する。 そんなふうに少しずつステップを踏んでいくのも、ベースを長く楽しむための方法です。

自分に合った一本と出会えたとき、音楽はもっと身近で、もっと楽しいものになります。 ぜひ、あなたの手でベースの魅力を感じてみてください。

次に読みたい
持っててよかった!ベース練習アイテムまとめ
最初に買うならどんな楽器?〜楽器屋さんでの選び方〜

タイトルとURLをコピーしました